もう別れて会えなくなって年単位経つきみが夢に出てくる現象になんて名前をつけたら納得できるのかな 学校で横顔がきみに似ている人に関わってから薄ぼんやりと思い出してしまったんだと思うよ 今元気かな 元気でいると私は嬉しいよ、きみはきっとずっと変わらず自分の絶望の中に在ると思うけどね きみがどうしてるのか気にはなるけど一々確認しようだなんてもう思わないし、願わくばもう関わりたくない 過去に戻れる権利があったとしても今の私は破り捨てられると思うな それでももう会えないきみに想いを馳せる行為はなんて名前がつくんだろうね 世間は執着って名付けるかもしれないけどそれもまた違うと思うんだ。愛でもない。日本語にはきっと存在していなくて世界のどこかにぽつんと存在しているかもしれないような、そんな概念 常に綱渡りをしてそれが成功しても失敗しても怒号が飛んでくるような地獄の時間に今は吐き気すら覚えるよ 過去の自分はずっとかわいそうなままだよ 過去のきみが慈しんでくれなかったから代わりに私自身が私を慈しむんだ また自分のことしか考えてないねって呆れる?それでも私はきみのことを愛していたんだよ 君にとっては掃いて捨てるほど価値のないものだろうけどね